勝手に組み上がる家具とか出来るようになるのか...すごいな。
【3Dプリンターで元を作って熱で成形】
IT mediaニュースの伝えるところによりますと、マサチューセッツ工科大学(MIT)が『4Dプリンター』なるものを開発中だそうです。
どういうものかと言いますと、
3Dプリンタを用いて製造した印刷物が、何らかの外部からの刺激に反応し、時間経過で最終的な形へと変化する技術だ。
と記事は伝えています。
早速動画を見てみましょう。3分弱の映像です。
オランダ・デルフトのデルフト工科大学や、米国ペンシルベニア州にあるカーネギーメロン大学が昨年から立て続けに発表している4Dプリント技術は、3Dプリンタを使用して印刷されたフラットな印刷物が、熱の力で最終形態に組み立てられるというもの、なんだそうです。
カーネギーメロン大学の研究は、
FDM(熱溶解)方式3Dプリンタでは通常欠陥として見なされる、印刷物の冷却段階で生じる「反り」をうまく活用したもの。研究室が開発したソフトウェアを用いると、印刷物の設計段階で自動的にプリント速度やパターンを計算し、最終形態をインプットできる
と言うものだと記事はさらに続けています。しかも、このThermorphで印刷された物体は、お湯だけでなく、太陽光やヒートガンの熱などでも反応する、んだそうです。
その実験動画がこちら。2分弱です。
最終的には、医療用に、欠損したカラダのパーツを作って体内で機能するようにするのが目標のようですね。
【素材に耐久性のあるものを使えば土木・建設系でも...】
これはすごいですね。記事にもありますが、フラットな状態でパーツを運べるので輸送が楽になりますし、熱を加えれば組み上がってくれるので時間の節約にもなります。
面白いのは、この開発の原動力がIKEAの家具を組み立てるのに、いちいちマニュアルを見ながらしないといけないのが非常に煩わしい、というところにあるというところ。必要は発明の母、とはよく言ったものです。
現在の3Dプリンターの素材がどの程度の耐久性を持っているのか、判りませんがこれが強度や紫外線劣化に耐えうるもので出来るようになれば、土木・建設業界でもかなり活用できそうですね。
すごい世の中です。
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