※画像は、広島大学と静岡大学共同のプレスリリース『海水の減少を示唆する海洋プレートの含水モデルを提唱! 』PDFファイルよりキャプチャさせていただきました。
まぁ我々が生きてる間に干からびることはないんですが...こんなシステムになっているとは...
【海水は年に23億トン減っている。】
サイエンスポータルに面白い記事があります。
『海水は地球に吸い込まれて消滅する…そのペース、年23億トン! 』
地球表面を覆うプレートが地殻の下に潜り込む際、海水も一緒に流れ込み、これにより海の水が年間23億トンも消失している、というお話。
詳細は記事を読んで頂ければよいかと思いますが、ざっくり引用させていただくと、
...この海洋プレートは、上面が海底なので海水を含んでいる。海水を含んだまま地球の内部に潜り込んでいくので、そのぶんだけ海の水が減ることになる。(中略)海水に接している地殻に水が含まれていることは従来から分かっていたが、最近になって、海水は、亀裂が及んでいるマントルにも含まれていることが、地震波の観測から明らかになってきた。(中略)つまり、海底にしみこんだ海水は、これまで考えられていた速さの2倍のペースで、地球内部に吸い込まれていく。
この水の量は地球全体で毎年23億トンくらいになり、現在の海から毎年この量が失われていくとすると、約6億年で海の水はなくなる計算だという。
ということだそうです。
これは広島大学と静岡大学の研究チームが発表した論文によるものだそうです。(同論文のプレスリリースがPDFファイルで閲覧可能。)
【地震との関連性とかあるんですかね...】
マントルって、なんかドロドロの溶岩の塊みたいなイメージを勝手に持ってるのですが、海水がそこに流れ込んで冷えて固まるときに地殻変動的なことが起こって地震が頻発してる、とか、そんな関連性があったりするんですかね...
なんだか、壮大なスケールで色んな自然現象が繋がって、さらなる自然災害の発生の元になってるんじゃないかと思うと、ちっぽけな人間のチカラではどうしようもないですね(T_T)。
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