2011年02月17日
地球温暖化講演会『いまを知って、行動しよう!』に参加してきました。【その2】
「大阪府における地球温暖化対策」
国家的な地球温暖化対策の説明のあと、大阪府で
実際に行っている対策、今後の方向性などをお話
して頂きました。
そのなかで、興味深かった話は、低酸素社会を実現するには、街の
構造を変えたり、化石燃料依存からの脱却など時間とお金がかかる
話なので、試行錯誤を繰り返しながら何がよいのかをやっていかねば
ならない、ということで身近なところで始めやすいのが、”旬産旬消”
というのもの。
”地産地消”という話はよく聞きますが、この”旬産旬消”という言葉は
はじめて聞きました。
どういうものかというと、その季節にないものを作ろうとすると、それ
だけ多くのエネルギー消費が必要となるので、その季節にあったものを
生産し消費することで省エネを実現しよう、というものだそうです。
温暖化対策というのは、時間がかかるものなので、だからこそ今から
はじめなければならない、そして、小さな”気づき”(生活の中で
どこでどれだけ排出されるか)を意識するだけで随分違う、という話のは
とても印象深い話でした。
【質疑応答】
今回は講演会参加者のみなさんは、非常に
地球温暖化に対して大きな関心を持っておられる
方が多く、コアな質問や縦割り行政に対するご意見が
出されるなど、講師陣もタジタジな質問が多かったようです。
通常質疑応答は、挙手によるものが一般的ですが、この
講演会ではあらかじめ質問記録票が用意されており、
講演終了後の休憩時間に質問票に記入し、提出し、最後の質疑応答でそれに応える
というスタイルを取っており、非常に効率よく進行されていたのは、感心しました。
【余談】
今回の講演会の講師陣は講演がうまい、というか、飽きさせない
講演をしていらっしゃったのも特徴的でした。
こういった講演会では、時間がお昼からということもあり、
また会場が心地良い温度設定にされていることもあり、ついウトウト
してしまう方もいらっしゃいますが、そんな中、京都大学名誉教授
河野昭一氏のコメントは秀逸でした。
「(世界の温室効果ガス濃度を示した後)上空にこれだけ温室効果ガスの
濃度があるわけですから、我々がしゃべっているこの空間での温室
効果ガスの濃度はもっと高いはずで、ここで眠たくなってしまうのは
我々講師陣の話が退屈なのではなく、温室効果ガスの濃度が高いから
なんですね...」
このインテリジェンス溢れる一言は、秀逸ですね。(汗)
地球温暖化関係のセミナーをされる講師の方、是非、このネタを使わせて
頂いてはどうでしょ?
また、大阪府環境農林水産部みどり・都市環境室地球環境課
中井真司主査の自虐ネタも秀逸でした。
「地球温暖化の問題に興味が高まり、おい行政、なんとかせいよ!と
いうお叱りを受けたりもするわけですが、先ほども申し上げました
とおり、地球温暖化対策には時間がかかるもので、なんとかと言われ
ましても、まぁ知恵を絞る努力が足りないのもあるかもしれませんが
すぐにできるわけでもありません...そんなときは何かイベントを
打ってお茶を濁したりするんですけどね...(汗)」
こういう切実な現場担当者の胸のうちを包み隠さず語って頂けるのは
講演会を楽しくしていただけて、聞いてるほうは楽しいです。
総じて、今回の講演会では色々な観点から地球温暖化について知ることが
でき、地球温暖化の本当の意味を知ったようで大変勉強になりました。
有難うございました。
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