2019年07月31日

問題はコストだと思う...砂を最大50%代替でき断熱材のリサイクルにもなるモルタル、スペインの大学が開発

Cement from the mixerCement from the mixer / laser2k

※イメージ画像です。

こういうのは普段使いに対応しうるコストかどうか、だと思うんだけど...

【開発の背景はリサイクルが難しいミネラルウール廃棄物】


techable.jpの伝えるところによりますと、マドリード工科大学の研究チームが、ミネラルウール廃棄物をリサイクルしてつくる新しいモルタルを開発した、そうです。

この新しいモルタルがもたらすであろうメリットは、

・従来のモルタルより軽量で断熱性能に優れるという特性をもつ

・最大50%の砂を代替可能

・再利用が難しくリサイクル率が低い、断熱材で使用されるミネラルウールのリサイクル化が可能

などとなっているようです。

その原理を記事から引用させて頂くと、
リサイクル繊維を添加したモルタルの化学構造と微細構造の両方が、この繊維を含まないモルタルと類似していることを発見した。これは、追加する繊維がモルタルの機能性に影響を及ぼさず、砂の代替材料としてこのリサイクル材料を使用できることを意味する

ということらしい。

埋立地に廃棄物を輸送するのを避け、建設業界におけるサーキュラーエコノミーの実現に寄与するこの開発に、今後の展開を期待と記事はくくっています。

【量産すれば採算ベースに乗る??】


最近は、リサイクルされることを視野に素材が作られる傾向にはあるんでしょうが、化学製品の多くはやはりリサイクルが難しいことが多いですね。

そう考えると、構造物に多く使われるモルタルの機能を落とさず、リサイクル素材を従来の素材と代替できるのは色々よさげです。

ただ、こういうリサイクル素材を使う場合って往々にしてコストアップになったりしますので、そこが課題かも、です。
量産すれば採算ベースに乗るかしら...

とりあえず、その性能を示す実験動画とか公開してほしいところです。


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posted by ケイエフ at 08:30| 大阪 ☀| Comment(0) | 今日の気になるニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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