※イメージ画像です。
人間さまが手を付けてはいけない領域なのかも...
【外来種も有益、というお話】
Gigazineが興味深い研究を取り上げています。
詳細は記事を読んで頂ければよいかと思いますが、少し前に世界を驚かせたオーストラリアの森林大火災。
その直後に焼け跡に生えた雑草をすべて除去すべきかどうか、という議論があったそうです。
そこで、オーストラリアの生態学者2名が雑草についての持論を展開したとか。
雑草にもちゃんと役割がある、というのがその内容なのです。
例えば、一部引用させて頂くと、
●水辺の雑草は沈殿物や汚染物質をせき止める働きがあるため、小川・渓谷・川・湿地などの水辺も雑草からの恩恵を受けることがある
●雑草は土壌を安定させ、日陰を作り出し、動物や害虫から苗木を守ってくれるため、自生種の再生を促進させてくれる働きがある。
●帰化植物であるクスノキが果実を食べる鳥類の生息地になっていることがわかっています。果実を食べた鳥類は、種を含むフンを広い範囲に拡散してくれるため、結果的に自生種の生態系の回復に貢献します
など。
そして、この二人の研究者の意見としては、山火事後の雑草について
雑草が在来植物の成長に悪影響を及ぼしているとは限らず、雑草を除去することによって植物の多様性が保証されるかは未知数だと回答。むしろ多様な植物が生息している場所こそ二酸化炭素貯留や養分循環などの植物の生育に必要な要素が多いことを指摘し、雑草までも含めて植物の多様性を高めるべきだと主張しました
と記事は綴っています。
そして記事の最後には、すべての外来種を保全する必要はないが、焼け跡から回復しつつある段階では長い目で様子見したほうがいい、的なコメントでまとめています。
【それでも894種の植物を雑草と独自に分類】
「日本の植物学の父」とも評される牧野富太郎の「雑草という植物は存在しない」という言葉が記事に記されている一方で、『日本雑草学会』では894種の植物を雑草と独自に分類している、というのは面白いですね。^^;
確かに...人間さまが勝手に邪魔なので”雑草”と読んでるだけで、植物からしたらいい迷惑です。
やはりそこに生えている植物にもちゃんとその理由があり、いずれそこの生態系を作っていく、と考えれば、むやみに触るべきではないのかもしれません。
むしろ、先のオーストラリアの森林火災にあっては、自然のチカラで回復することのほうがよほど理にかなっていて、かつ自然なのではないかとも、思えますね。
雑草といえば、小学生の頃、学校一美人だった担任に好きな男性のタイプは?と質問したら、『雑草のような人(雨にも風にも負けない、倒れてもすぐに立ち上がるタフな人、という意味、らしい)』という答えが返ってきて、そっか、じゃぁ筋肉もりもりになればいいのね!?と幼稚脳炸裂な日々があったことを思い出しました。^^;
関係ないっすね、失礼しやしたぁ〜^^;
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