土木の現場でも何かと役立ちそう...
【廃タイヤのリサイクルが進むかも】
ナゾロジーの伝えるところによりますと、シンガポール国立大学(NUS:National University of Singapore)のナン・ファン・ティエン教授らの研究チームが廃タイヤから新素材エアロゾルを開発した、と伝えています。
この素材、何がすごいかと言うと、軽量で、耐久性が高く、断熱・防音性に優れた、尚且つ「環境にやさしい」という、色んな分野で備わっていてほしい性質をほぼ網羅した素材で、しかも世界で発生する10億の廃タイヤをリサイクルできるとして話題になっているようです。
エアロゾルとはなんぞや、というのが記事に分かりやすく説明があるので読んでいただくとして、このゴム製のエアロゾルの特徴を記事より引用させていただくと、
1.高い耐久性
2.費用対効果が高い
3.優れた断熱性
4.高い吸収性
5.優れた吸音性
6.軽量
だそうです。(記事にはもっと具体的に説明されているのでどうぞ。)
NUSの研究チームは、今回の開発を活かし、他の種類の廃棄物をエアロゲルに変換する計画も視野に入れている、と記事はくくっています。
記事に同研究チームの動画があるので、併せて貼っておきます。
【道路系、トンネル系、鉄道系とか役立ちそう】
安くて、吸音性が高く、高耐久でコスパもよいとなると、道路周りとか鉄道周りとか良さそうですね。
多孔質だそうですが、吸水とかも可能ならさらに色々使えそうです。
ただ、生分解ではなさそうなので、これが生分解してくれたら万々歳なんでしょうけどね。
世界で出る廃タイヤが10億本でそのうち40%しかリサイクルされておらず、49%は焼却処分されると記事にあるので、リサイクルされるだけでも環境負荷は下げられるんでしょうけど。
いつごろ市場に出るのか、今後注目ですね。
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