※イメージ画像です。
【身近にある物で環境に優しい物を】
琉球新報の伝えるところによりますと、京都大学大学院生で、4月から琉球大学工学部に客員研究員として訪れているブラジル出身のブルノ・リベイロ氏が、サトウキビのバガス(搾りかす)を使ったコンクリートの研究に取り組んでいる、とのことです。
詳細は記事を読んで頂ければよいかと思いますが、同コンクリートの特性は、記事より引用させていただくと、
砂を最大7%減らし、代わりにバガスとバガス灰を混ぜてコンクリートを製造する。バガスの繊維で通常のコンクリートよりも曲げ強度が強くなった。保水性も高く、表面温度は通常より4度低い。
だそうです。
まだまだ課題があるようですが、実用化に向けて、耐久性の研究を行い、今後は歩道ブロックのほか、橋などの構造物、ダムや堤防などの防災構造物で導入されることを目指す、と記事は続けています。
【アレにも使えないですかね?】
捨てるものが建築材料なんかになるとゴミが減ってよいですね。
サトウキビの絞りカスとやらがどんなものか、知りませんが、昔から焼酎を作る際の絞りカスの廃棄が課題になっていると聞きますので、併せてそれもコンクリートにできないですかね?
コンクリート製造には海砂の採取や輸入による二酸化炭素の排出量など、環境問題が多々絡んでいるのでうまく処理できれば環境負荷も下げれてよいことです。
今後、市場にサイトキビ由来のコンクリートが出てくるかも、ですね。
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