※画像は気象庁気象研究所の報道発表資料よりキャプチャさせて頂きました。
なんか、こういうの見ると、もはや対都市破壊兵器みたいなシステムに見えるのですが...
【高度およそ1kmよりも上空にメソサイクロン】
財経新聞の伝えるところによりますと、気象庁気象研究所が9月29日、台風に伴う竜巻の発生メカニズムを解明したと発表した、とのことです。
記事には詳細な発生メカニズムの説明があるので記事を読んで頂けばよいかと思いますが、ざっくり要約すると、
台風の中心から500kmぐらい離れたところの上空1kmより上に、メソサイクロンという台風小型版みたいな渦が出来てその下にさらに渦ができ、この2つの渦が合体・強化され、下へ成長する、これが竜巻になる
という感じでしょうか...
それを図解したのが、上記アイキャッチにも使用させて頂いた気象庁気象研究所の報道発表資料の図です。
【どこにメソサイクロンができるか、がカギ?】
台風直撃時、台風の風の遠心力で外側のほうがチカラが大きくなるから中心より外側のほうが被害大きくなりそう、と勝手に思っていたんですが、そんなレベルではないですね。
小さくて強力な渦が出来て、それが竜巻になっていたとは...
しかも、このメソサイクロンとやらが分単位で成長して竜巻になるというから怖い話です。
このメソサイクロンがどこにできるかが予測できれば、どっちに逃げたらいいかが解りますね。
今回の詳細は分析はフェーズドアレイ気象レーダーのおかげで、世界でも初めての事例だそうです。
すごい。
やはり台風接近の際は、予報円にすっぽり入ってる地域の人は避難準備、防災準備をすべきということですね。
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