※画像は、国立研究開発法人 防災科学技術研究所の調査報告書で使用されていた画像をキャプチャさせて頂きました。
最近、崩落関係のニュースで『風化』というキーワードがよく見られるようになりましたね。
【調査報告は2例】
国立研究開発法人 防災科学技術研究所(以下、防災科研とする)が、今年の2月の福島県沖地震および3月の宮城県沖地震の影響による法面崩落等の調査報告書を発表した、と防災科研のツイートに流していました。
令和3年2月福島県沖地震松川浦法面崩壊及び新地町住宅被害、令和3年3月宮城県沖地震塩竈市芦畔町法面崩壊の調査報告を公開しました。https://t.co/NGHqb85ET0#地震 #福島県沖 #宮城県沖 #防災科研 pic.twitter.com/3w5fJy2Rj4
— 防災科学技術研究所 (@C2010NIED) April 6, 2021
調査報告は同研究所のサイトよりPDFファイルで読むことが出来るので、詳細は読んで頂ければよいかと思いますが、報告されてる内容は、
■令和3年2月福島県沖地震松川浦法面崩壊、及び新地町住宅被害
■令和3年3月宮城県沖地震塩竈市芦畔町法面崩壊
となっています。
【ちょっと前に三陸で『はらみ出し』というのがありましたね】
興味深いのは、まず最初の2月の分、
切土法面における微生物風化の可能性と危険性が顕になった可能性が示唆される
と報告されています。
海に近いからなのか、土地柄なのか、微生物の影響が大きいという感じなのですが、どういう対策になるんですかね。
3月の分では、地震の前からモルタル面が膨れている変状あり、と周辺住民からの情報があったようで、報告書ではこのような膨らみのある法面は要注意だとまとめています。
先日、当ブログでも取り上げました、三陸道野田−久慈間の法面の変状(はらみ出し)というのもあり、危険を示す目安になりそうです。
素人でも解るものですかね?目視で。
報告書は30ページほどありますが、字も大きく、さらっと読めるので、業界関係者はご一読してみてはどうでしょ。
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