※イメージ画像です。
見つけるのが難しそう。
【窒素安定同位体の比率に差】
大学ジャーナルの伝えるところによりますと、農研機構の研究グループが森林総研、中央大学と共同で、野生ニホンジカの成熟が農作物の採食で早まることを、シカの骨コラーゲンの窒素安定同位体の比率の解析から明らかにした、とのことです。
記事によりますと、農地外で採食する植物を食べたシカと加害する農作物を食べたシカでは、シカの骨に含まれる骨コラーゲンの窒素安定同位体比(δ15N値)が、農作物を食べたほうが高く、長期の農作物の採食で若齢シカが「早熟化」して妊娠率が上昇し、個体数が増加する可能性が示された、とのことです。
今回の成果により、シカの農地侵入防止対策や農作物を食害する個体の駆除が、農業被害の抑制に有用と分かった、と記事は続けています。
【どうやってその個体を特定・捕獲するか。】
農作物を沢山食べてるシカは若くして妊娠するので、その個体を特定して駆除すれば、シカの繁殖を抑制できるのでシカによる獣害を抑えられるのでは?ということになるんですかね。
どうやってその個体を見分けるか、ということになるんでしょうけど。
シカ類は一般的に、一定のサイズ以上に体が成長すると繁殖を開始する、と記事にあるのでシカの年齢と体格で判断するということになるのでしょうか?
年々増える農作物や山林の被害で獣害対策が必要な昨今、対策の選択肢が増えるのはよいことです。
今後の実利用に期待したいところです。
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