※イメージ画像です。
軽めのマッドサイエンスでいけそう。
【しっぽとお腹にチップをセット】
昆虫をサイボーグ化して、災害の被災現場なんかで人命救助に役立てよう、という研究は随分前から行われています。
日本でもゴキブリのサイボーグ化を行っているようですが、このほどシンガポールの南洋理工大学がゴキブリの背中に、通信アンテナと赤外線カメラ、そして電気刺激装置を搭載した装置を載せ、94%の確率で遠隔誘導することに成功したそうです。
このニュースを伝えるナゾロジーの記事によりますと、ゴキブリの尾毛は触覚のように物体を感知する働きがあり、ゴキブリは刺激された尾毛とは反対の方向に方向転換する習性があるので、これを利用して電気的な刺激を与え、行動をコントロールすることに成功した、そうです。
今回の研究により、ゴキブリの遠隔制御を、脳などの中枢神経への刺激なしに実行可能であることが示され、災害時などの生存者捜索において非常に有用だ、と研究者は語っています。
将来的にはGPSの組み込み、AIによる画像認識と組み合わせ、生存者の発見を自動的に知らせる仕組みを作っていく、と記事はくくっています。
【なぜ、ゴキブリ...】
人が入り込めないような倒壊した建物の中や原発のように放射能まみれの災害現場では、生存者の確認に猶予はありません。
昆虫レベルのロボットもなかなか開発が困難であるため、今回のように昆虫のサイボーグ化は有用なのですが、脳みそ弄ったりするのはちょっと気が引ける。
まぁ昆虫にしてみれば、妙な機械を取り付けられるのも如何なものか、なのでしょうが、人間サイドからすると、人命救助のためにこれぐらいは許して、というところでしょうか。
これが実用化されると、救われる命も増えるのでよいことなのですが、しかし、なぜゴキブリ?
もちっとかわいい昆虫に見つけに来てもらいたいですね。
ちなみに、今回の研究で使用されたゴキブリは、マダガスカルの森林に生息するゴキブリの一種で、普段は落ち葉などの植物を食べて過ごしている温和なゴキブリ、だそうです。
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