※画像はSBS news6の動画よりキャプチャさせて頂きました。
人災と言われても仕方ないですね。
【降り始めからの総雨量は過去10年間で最も多かった】
yahooニュースの伝えるところによりますと、熱海市伊豆山の大規模土石流で被害を拡大させたとされる盛り土の崩落原因について、静岡県は記録的な積算雨量に伴って盛り土内にたまった大量の地下水が下端部から噴き出した「パイピング現象」との見方を強めている、とのことです。
詳細は記事を読んで頂ければよいかと思いますが、今回の土石流の原因が詳細に分析されています。
届け出以上の盛土量、水抜き処置の不備、過去最高の降雨量など、起こるべくして起こった感が否めない状況が解説されています。
この『パイピング現象』については、SBS news6の動画で詳しく解説されているのでどうぞ。
この『パイピング現象』、吹き出す際に付近の地盤をえぐることもあり、今回の土石流では盛り土の下端部が崩れるきっかけになった可能性がある、とyahoonニュースの記事は結んでいます。
【計画遵守は重要】
過去最高の降雨量という部分をさっぴいても、排水処置が施されていなかったことや、届け出の3倍強の盛土がなされていた事が事実であれば、これはもう人災と言われても仕方ないですね。
読売新聞オンラインの記事によりますと、盛り土に排水設備が設置されていなかった場合、盛り土がダムのように満水状態となり、たまった水が下部から噴き出して崩れ、連鎖的に崩落したとみられる、という難波副知事の解説を掲載しています。
さらに、土石流で流れ出た土砂の総量は5万5500立方メートルで、その大半が盛り土だった、との県の見解も伝えています。
ゲリラ豪雨が頻発し、先日もお伝えしたようにこの夏のゲリラ豪雨発生予測は昨年の2割増し、とも言われているので、今後こういった事も考慮に入れての計画が必要になるでしょうね。
多くの被害を出した案件だけに、いろんな事前チェックが機能していなかったことがとても残念な事案だと思います。
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