2022年03月02日

安価にとはどれくらい?地下に埋もれた構造物をマッピングする「量子重力勾配センサー」の実験に成功 バーミンガム大学

Quantum Gravity Photon RaceQuantum Gravity Photon Race / NASA Goddard Photo and Video

※イメージ画像です。


土砂災害や落石予測にも使えるのでは...

【従来より安価で信頼性が高い地下構造のマッピングを、既存の手法より10倍も速く提供可能に】


Gigazineの伝えるところによりますと、量子物理学の原理を用いて微小重力の変動を検出する「量子重力勾配センサー(量子重力グラディオメーター)」の屋外実験に、イギリス・バーミンガム大学の研究者らが成功、学術誌のNatureに発表した論文で報告した、とのことです。

詳細は記事で読んで頂ければと思いますが、測定においては周辺の環境から生じるノイズが課題となるそうですが、UK National Quantum Technology Hub in Sensors and Timingの研究チームが振動やその他の環境的問題を克服する量子重力勾配センサーを開発して、今回の成功につながった、とのことです。

記事によると、この量子重力勾配センサーとは、記事よりその説明を引用させて頂くと、
複数の原子を落とした際に生じる重力場の引っ張り強さの微妙な変化を測定する、量子物理学の原理に基づいた重力センサーです。測定対象となるオブジェクトの大きさや密度に応じて検出される引っ張り強さも大きくなるため、地下に埋もれていて目には見えない構造物をマッピングすることが可能

なのだそうです。

バーミンガム大学の研究チームによると、量子重力勾配センサーの開発によって
・鉄道や建物、道路などの建設プロジェクトにおけるコスト削減と期間短縮。
・火山噴火をはじめとする自然現象の予測精度の向上。
・地下に隠れている天然資源や人工的な構造物の発見。
・貴重な遺物にダメージを与えない考古学的な調査。

という改善が期待できる、と記事は続けています。

【空洞とかも測れる??】


なんだか、量子力学とか絡んでる科学って、めちゃくちゃお金かかりそうなイメージです。

記事では従来より安価で、とか言ってますが、大元の価格が桁外れ的な感じのイメージしか浮かばないですね。

山が多い日本にあっては、地中に埋もれている巨石や空洞などが高い精度で解ると、落石とか土砂災害とかの予測に使えそうなので、とても興味深い内容だと思うのですが、お値段によりけりという感じが...

実際の使用結果に期待ですね。

【関連記事】


3次元計測とAIで点検業務省力化、リコーと宮崎県協同でのり面モニタリングシステムの大規模実証実験を開始

防災・減災のための保険爆誕?ICTセンシング技術活用で斜面などの災害予兆検知などの共同研究開始 損保ジャパンなど3社(2021)

特殊高所作業、遠隔操作ロボットなど、インフラ保守・維持管理の現状(2020)

これはどうにも出来ない...集中豪雨にも影響、『大気重力波』という現象(2020)

難しいけど、ちょっとだけ判るようになる、かも!...話題の重力波を素人が理解するための3分ほどの映像(2016)


(株)ケイエフのエアースコップ



(株)ケイエフの更新履歴 KF Logs、絶賛更新中!



(株)ケイエフ、めるまが配信中 配信登録はこちら



(株)ケイエフ運営のウェビナー事業 KFカレッジ 毎回CPDS申請







posted by ケイエフ at 09:00| 大阪 ☀| Comment(0) | 今日の気になるニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。