維持管理を考えるとどっちがいいんだろうか?
【電気に依存しない落石検知システム】
小太郎ブログで紹介されていた、スコットランドで140年前から今なお現役で作動している落石検知システム『アンダーソンのピアノ』が興味深いです。
記事によりますと、同システムは、線路沿いに張ったワイヤーに落石が当たって切れると信号機が『危険』に切り替わる、というアナログなシステムです。
動画の説明では、衛星を使った落石検知や他のシステムも検討されてきたが、動力となる電力を供給できるだけの容量のバッテリーが見つからなかったり、スコットランドの冬はかなり暗くなるので太陽光発電も使えないなどの理由から、現時点ではこの『アンダーソンのピアノ』に替わるシステムが見当たらない、そうです。
しかも、このシステム、誤検知も少ないというメリットもあるんだとか。
説明動画があるので、どうぞ。字幕で自動翻訳を選び、日本語を選択すると、日本語字幕で見ることができます。7分弱の映像です。
【場合によってはアナログ最強の場合もありますし。】
日本でも鉄道の落石対策には苦慮するところがありますね。
豪雨によるもの、獣害によるものなど、要因はさまざまですし、動画の説明にもありますが、鉄道は相当な距離を走っているのですべてをフォローするのは困難です。
すべてとはいかないまでも、部分的にはアナログなシステムを使ったほうが、コスパはいいかもしれませんね。
【関連記事】
安価にとはどれくらい?地下に埋もれた構造物をマッピングする「量子重力勾配センサー」の実験に成功 バーミンガム大学
3次元計測とAIで点検業務省力化、リコーと宮崎県協同でのり面モニタリングシステムの大規模実証実験を開始
正しく情報アップされればかなり助かる、yahoo防災アプリ『災害マップ』にツイート投稿表示
防災・減災のための保険爆誕?ICTセンシング技術活用で斜面などの災害予兆検知などの共同研究開始 損保ジャパンなど3社
なるほど、これが科学者の視点...昔からあるバランス岩から地域の地震の揺れの大きさを予測する研究(2020)
Follow @norimenKF