願わくば、もう攻撃しないでほしい。
【文化財の3Dスキャナーボランティアを積極的に募集中】
カラパイアの伝えるところによりますと、ロシアの侵略により都市や町が破壊され続けているウクライナで、彫像や重要文化財が破壊される前に、3Dモデリング技術を使用してスキャンし、デジタルバックアップを作成するプロジェクトが開始された、とのことです。
プロジェクトの名は、『Backup UKRaine』。
ウクライナ国立歴史博物館、「ウクライナ文化遺産緊急救済イニシアチブ」、国連教育科学文化機関(UNESCO)、デンマークのNPO(Blue Shield Danmark)、Viceメディアグループ、スマートフォン用カメラアプリ「Polycam」によって立ち上げられ、その目的は、ウクライナ国内の文化的価値のあるものを、すべてスキャンし、デジタルバックアップを作ることだ、と記事は伝えています。
作業は、ウクライナの人々に協力してもらい(あくまでも身の安全が最優先で)、文化的に重要だと思われるあらゆるものを、スマホから3D撮影してもらう、というもので同活動をしてくれるボランティアを積極的に募集している、とのことです。
なお、3Dスキャンに使うPolycamアプリは、ウクライナでは無料で使用が可能、Polycamは、少なくとも今後5年間は、すべてのスキャンのホスティングを提供することに同意している、と記事は続けています。
【手軽に3Dスキャンできるようになるとよいのですが。】
誰もが、この21世紀に武力で他国を侵略する頭のイカれた人が出てくるなどとは思っていなかったと思いますが、まさか、このデジタル技術がこんな形で役立つとも思っていなかったでしょうね。
これはすばらしいアイデアです。
昔、タリバンがバーミヤーン大仏の爆破した史実もありますし、いつの時代でも破壊者というのはいる、ということを改めて思い知ることとなってしまいました。
いっそのこと今後は、ありとあらゆる構造物は出来た時点で3Dスキャンを撮ってアーカイブしておくことを義務付けてはどうですかね?
記事で紹介されていたBackup Ukraineのサイトの書かれているという、
『ある国の文化遺産を破壊することは、その国のアイデンティティを消し去る最も手っ取り早い方法だ』
というコメントがとても印象的です。
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