『藻が作るバイオオイルの潜在能力セミナー』に参加してきましたので、
レポートしたいと思います。
定員30名に対して、ほぼ満席。そうです、本日のセミナーは、あの、
日本を産油国にしてしまうかも知れない藻類のお話なのです。
なんと、ホットな話題だからか、本日のセミナーはUstreamでライブ
中継されてた、というからその関心の高さが伺えますね。
本日、講師を務めてくださったのは、筑波大学大学院生命環境科学研究科
井上勲 教授です。
【背景】
新エネルギー問題を語る上で、欠かせないのが、地球を取り巻く環境ですが、セミナーでは、ジレンマならぬ”トリレンマ問題”として、環境・経済・エネルギー、資源の3つの分野が相互に作用して危機的状況にある、その大元は何かというと、人口の爆発的な増加にある、ということです。(試算によると、2050年には地球の人口が91億人になるらしい。)
そこで地球が限界にきている、というわけです。
【藻類が地球の歴史に果たした役割】
生物進化と地球進化の主要な牽引役が、藻類で、その歴史を見ると地球環境と生態系が
どのように形成されてきたかわかる。
藻類が地球の歴史に果たした役割とは、
@酸素21%の地球大気を作った。
A鉄の文明の基盤を作った。
余った酸素が周りのものを酸化させ、海から鉄を取り除いて
鉄鉱床ができた。
Bオゾン層を作り、動植物の生態系をもたらした。
C石油を作った。
DCo2wo石灰岩に閉じ込めた。
とこんなことをやってきたそうです。
そして、藻類が現在の地球で果たしている役割とは、
@陸上の10倍の消費者(動物)を支えている。
A雲を作っている。
B炭素循環への貢献
炭素を地殻に輸送している。
【化石燃料代替エネルギーの必要性】
化石燃料の枯渇問題、世界の人口を維持しつつ経済を維持するには再生可能エネルギー
による化石燃料の完全代替の実現が必須となる。
さらに、
・大規模輸送には、液体燃料が必要。(電気では飛行機は飛ばない。)
・バイオマス燃料ではどうか?⇒食料との競合で経済問題を誘起。
・石油化学に替わる新たな化学の創出が必要。
そこで、注目されるのが『藻類』。
【なぜ、藻類か?】
・藻類のオイル生産能力は、陸生油脂植物の数十〜数百倍。
・生産に要する面積が少ない。
・食料と競合しない。
・生産には耕作地を必要としない。(休耕地は活用。)
【微細藻類のバイオ燃料開発、海外の動向】
アメリカでは、すでに作れば買い取る、というシステムを公言しているらしく
その規模、なんと、米エネルギー省の予算規模で45億円、民間を合わせると
さらに莫大な予算が組まれており、国家事業戦略という位置づけとなっている
らしい。
さらに、日本の企業がすでに生産に着手している、という。
微細藻類からバイオ燃料を作るには、異物が混入しないような培養施設が
必要らしいが、異物が混入しても対応策までほぼ確立している、という。
これに対し、日本では、ここ5年で3億円レベル。
【その2へ続く】
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