※イメージ画像です。
これこそ建材関係によいのでは??
【3層構造がカギらしい。】
カラパイアの伝えるところによりますと、超軽量でとても丈夫なため、プラスチックに変わる強度のある素材として、とある菌類が注目を集めている、とのことです。
その菌類とは『ツリガネダケ』。
フィンランドVTT技術研究センターをはじめとする研究チームによると、その優れた特性の秘密はキノコの3層構造にある、と記事は伝えています。
一部、記事よりその特性を引用させて頂くと、
検査の結果わかったのは、ツリガネタケは「硬い外皮」「泡状の層(コンテクスト)」「ぎっしりと密度が高い中空の管(子実層托)」の3層構造をしていることだ。
とのことで、3層とも主に菌糸体でできているが、構造と密度を変えることで、それぞれが独自の特性を発揮できるようになっている、と記事は続けています。
【成形できれば次世代素材かも。】
なんか、型枠とかにはめ込んで成長させて成形できたら、いい感じの素材になりそうですね。
軽量・頑丈という部分では建材や土木資材にはもってこいのアイテムなのですが、どれくらいの強度があるのかも気になるところです。
形状からヘルメットとか、すぐ出来そうなイメージですが。
子実体(キノコの部分)が胞子からどのように作られるか、はまだ研究されていないらしいので、素材として世に出回るにはちょっと時間がかかりそうですが。
ちなみに、人工的にこの構造を実現しようとするとやっぱコストが合わないですかね?
それにしても、キノコ系は結構色々な用途に利用できそうな菌類ですね。
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