九州地方における表層土壌の環境が人に及ぼすリスクを見える化、だそうです。
【災害土砂の流出や建設発生土が問題となる土地改変において、環境影響評価で必要になることも見込んで】
PR Timesに国立研究開発法人産業技術総合研究所がプレスリリースを行っています。
今回、同研究所が発表したものは、『自然由来重金属類の濃度分布とそれに関わる環境因子の情報』で、自然由来重金属類データベースの構築に関する研究の一環として、九州・沖縄地方における自然由来重金属類の分布状況や土壌中有害元素の人へのリスク評価に関する調査・研究を行い、成果として「表層土壌評価基本図〜九州・沖縄地方〜」を出版しました、とのことです。
同データは、同研究所地質調査総合センターのサイト(リストの一番下E-9)よりGoogle Earth Pro用のkmzファイル(zip圧縮)でダウンロードが可能です。
同データを閲覧するには、PCローカル環境で動作するGoogle Earth Pro(無料でダウンロード可能)が必要です。
今回の調査・研究の背景としては、九州地方では、南海トラフ地震の津波対策強化地域に指定されており、豪雨による土砂災害や洪水が発生、また、阿蘇山などの火山活動により、火山灰が表層土壌に付加されており、堆積残留した土砂や火山灰などの管理も求められている、熊本県高森町や山都町をはじめとしたメガソーラー発電施設も稼働を開始などの社会的背景から、表層土壌中の有害元素に関する情報の必要性が高まっており、今度の環境評価も見据えての研究調査であることが伝えてられています。
【他の地域も見てみたい】
データをダウンロードして見てみましたが、興味深いですね。
結構容量がでかいです(1.3GBとかあった。)
地質調査総合センターのサイトには過去にもいくつかの地域のデータがあるようなので、必要な方はダウンロードして見てみてはどうでしょ?
とりあえず、九州の人は人体に影響しなさそうな結果となって、ひと安心ですね。
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