2023年08月07日

社会インフラが蓄電装置になる日も近い?MITで『蓄電セメント』開発


Photo credit: Steve Walser on VisualHunt.com

※イメージ画像です。

逆に静電気注意な機器が使えなくなるという危険性はないのかしら。

【セメントにカーボンブラックを混ぜて内部に電極】


ナゾロジーが興味深い記事を掲載しています。

『ビルや道路に電気を溜める「蓄電セメント」を開発!』と題されたこの記事によりますと、米国のMIT(マサチューセッツ工科大学)で行われた研究によって、セメントと安価なカーボンブラック(木炭を砕いたような物質)を使って作られた装置が、蓄電装置のコアとして働くことが示され、もし私たちの身の回りにあるビルや道路に使われているセメントを、炭素入りバージョンに切り替えることができれば、実質的に無尽蔵の充電装置とすることが可能だ、そうです。

詳細は、電池やコンデンサの仕組みも非常に解りやすく解説されているので、記事を読んで頂ければよいかと思いますが、セメントとカーボンブラックを混ぜてセメントブロック内にコンデンサのような蓄電システムを作り、そこに電気を溜めることが可能だ、というお話です。

しかも、カーボンブラックの含有量10%までなら、従来の建材としての強度を保てることが解ったそうです。

研究者たちは現在、自動車バッテリーの出力に匹敵する12ボルトのセメント電極キャパシタの作成に取り組んでいる、と記事は結んでいます。

【いよいよ雷蓄電も可能になる?】


セメントブロックに蓄電できるようになったら、タワー的な避雷針をコンクリートブロックで作れば、雷を蓄電できたりしませんかね?
もっとも、雷の衝撃でセメントブロックが木っ端になる可能性がありますが。

既存の構造物が蓄電池に出来たら、こんなに便利なことはないですね。

今後の研究に期待です。

そういや、過去にスウェーデンの、ビルを電池にする研究もナゾロジーで取り上げてましたね。

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