※イメージ画像です。
ミジンコだけなんだろうか?
【既存のろ過システムより優れている。】
ナゾロジーが興味深い記事を取り上げています。
詳細は記事を読んで頂ければ良いかと思いますが、イギリス・バーミンガム大学生物科学部に所属するルイーザ・オルシーニ氏ら研究チームが、ミジンコを利用して汚水をろ過するシステムを考案、テストでは、重金属や工業用化学物質をミジンコたちが捉えて汚水を浄化できることを実証している、とのことです。
ミジンコは汚染物質を取り込むだけで、分解されて無くなるわけではない、ミジンコが集めてくれることで、自然界に放出される化学物質の量が減る、と研究者は考えているようです。
このろ過システムでは、水中に含まれる医薬品「ジクロフェナク」の90%、重金属「ヒ素」の60%、除草剤「アトラジン」の59%、工業用化学物質「PFOS」の50%をろ過することに成功しており、下水処理場と同じ条件である野外環境でも同様のパフォーマンスを発揮した、と記事は伝えており、遺伝子操作などで優秀なミジンコを作りクローン化することで、環境に優しく、低コストで、拡張性のある水処理システムを作ることができるかもしれない、と記事は続けています。
【シーモンキーみたい。】
昔、『シーモンキー』(正体は、アルテミアとかいうエビとかカニの仲間らしいですが。)という名前で売られていたモノに近いですね。
アレも耐久卵を孵化させる形だったと思うのですが...それはさておき、土壌でもこのシステムが使えれば安価に土壌汚染を解消んでしょうけどね。
汚染土壌から出てきた汚水を処理するのには使える??
貝類もなんでもかんでも体内に取り込むというのを聞いたことがありますが、甲殻類もそうなんでしょうか?
それともミジンコだけですかね?
【関連記事】
自然由来重金属類の濃度分布とその関連環境因子の情報を公開 産業技術総合研究所
業務用にはならないがサバイバル知識としてはあり、河原に生えてるアレが汚水濾過に使える、という映像
仕上がりはキモいけど、能力はすごい...油吸着のための『人毛マット』
汚水処理もロボットの時代!?重金属を回収するナノロボット開発される(2022)
覚えておいて損はない、太陽光とペットボトルで汚水→清水を作る技(2017)
Follow @norimenKF