※イメージ画像です。
雨も降ってないのに土砂災害って、こういうのが原因?
【土壌が熱を放出し、土中の微生物にも変化が】
wired.jpに興味深い内容の記事がアップされています。
『猛暑と干ばつが「土壌の温暖化」をさらに過酷にしている』というタイトルのついたこの記事によりますと、土壌の温度が一定の高さに達すると、「気候フィードバックループ」と呼ばれる負の連鎖現象が起き、気温上昇がさらに加速する可能性が出てくる、と伝えています。
詳細は記事を読んで頂ければよいかと思いますが、これは、2023年9月末、ガルシア=ガルシアが中央ヨーロッパ一帯の極端な土壌の温暖化を巡る不穏な新事実について、学術誌『Nature Climate Change』に発表した内容によるものだそうです。
記事では、猛烈に暑い日が続いて地面がひどく乾燥すると、土は水分を蒸発させる代わりに、勢いよく温度を上げ始める、土壌が高温になることにより、地面の下の微生物群に繰り返しストレスを与える恐れがあり、いずれ、高温や大規模な干ばつが何度も繰り返し地面を直撃するようになれば、やがて土壌は力を失い、将来的な異変に耐えられなくなるのではないかと危惧する、と記事はくくっています。
【水耕栽培って大事になるかも】
今年もこの100年ぐらいでもっとも暑い夏だったとかいうニュースが流れましたが、あまりに暑すぎて土壌が本来の機能を失ってしまうと、植物を育てることもできなくなり、野菜が作れなくなる、ということにもなりかねないです。
あと、最近、雨が降ったわけでもないのに土砂崩れが起きるというニュースも割りと散見しますが、これも土壌の温暖化の影響なのか?とちょっと思ってしまいますね。
大地を冷やす方法を考えないといけなくなりますね。できるんだろうか、そんなこと??
【関連記事】
重金属なら60%ろ過する、ミジンコを活用した汚水ろ過システムの実験
少子高齢化の日本にはこれも重要かも、都市緑化で死者が減ると医学誌『ランセット』
干ばつで鉄砲水が発生するのは、こういうこと、らしい。
匂いとか大丈夫?浄水場の汚泥をのり面緑化の土に、年200万節約 山梨(2022)
100年かかるものを30年で出来ないか?への気の長い挑戦、人工土壌を作る研究 森林総合研究所(2022)
Follow @norimenKF