※イメージ画像です。
植物とか微生物、昆虫ほど進化が早いというイメージがありますが。
【植物にとっての生存戦略】
ナゾロジーに興味深い雑草が取り上げられています。
アメリカのアーカンソー大学に所属するルペシュ・カリヤット氏ら研究チームが、「ラシャナス(学名:Solanum elaeagnifolium)」と呼ばれる雑草が、継続的な草刈りによって生存能力を高め、「スーパー雑草」になると報告した、と記事は伝えています。
詳細は記事を読んで頂ければと思いますが、研究チームは5年にわたってデータを集め、継続的に草刈りされたラシャナスが、有毒性と生存能力を向上させた「スーパー雑草」へと変化することを発見した、と記事は伝えています。
どのように変化しているかを一部、記事より引用させて頂くと、
主根がずっと深く伸びており、約1.5mの深さにまで到達している...(中略)...より多くのトゲと、より強い毒性の花や果実を生み出すようになりました。
などなど。
これらの結果が示すのは、ただでさえ厄介な雑草であるラシャナスは、人間が継続的に草刈りすることで強化され、「スーパー雑草」へと変化する、人間が行う中途半端な雑草対策は逆効果だと分かる、と記事は続けています。
研究の詳細は、2024年4月7日付の科学誌『Scientific Reports』に掲載されている、と記事に掲載されていましたので、興味のある方はどうぞ、英語ですけど。
【やはり、根っこから抜かないとダメなんですね。】
植物や昆虫、微生物の環境対応能力は恐ろしいほど早いですね。
記事には、植物がこのように変化することの意味の詳細も記載されているので、読んでみてはいかがと思います。
雑草をきれいさっぱり処理したいなら、やっぱり根こそぎじゃないと徒労に終わりそうですね。
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