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※イメージ画像です。
7年で市場化、ですか。割と早いかも。
【鋼鉄に勝る新素材「スーパーウッド」】
Gizmodo Japanの伝えるところによりますと、メリーランド大学の研究者リャンビン・フー氏によって2018年に開発された「スーパーウッド」ですが、商業化するため設立されたスタートアップ企業InventWoodが、2025年第3四半期からの商業出荷開始を目指し、新工場建設を加速させている、とのことです。
詳細は記事でご確認頂ければと思いますが、この技術の着目点としては、
・鋼鉄を超える強度と軽量性:
鋼鉄の10倍の強度対重量比を持ち、建築物の軽量化と耐震性向上に貢献します。
・環境負荷の低減:
木材をベースにすることで、コンクリートや鋼鉄製造時の炭素排出量を削減し、持続可能な建築の実現に貢献します。
・多様な特性と将来性:
高い防火・耐腐食・耐害虫性能を持ち、美しい外観も兼ね備えるため、外装から構造材まで幅広い応用が期待されます。
というところでしょう。
この技術は、建築業界の環境負荷低減に大きく貢献すると期待されています。初期は外装用途からスタートし、将来的には建物の骨格材への利用を目指しているとのことです。
【おいくら万円で市場に出るか、が鍵ですかね】
以前お伝えしたスーパーウッドの続報です。
もしスーパーウッドが普及すれば、高層木造建築がより身近なものになり、街の景観や都市のあり方そのものが変わるかもしれません。
日本の気候は木造建築に適していると言われますから、この技術が日本の建築文化に新たな息吹を吹き込むことも期待されます。
また、木材という再生可能な資源を活用することで、持続可能な社会の実現に一歩近づくことができるでしょう。
あとは、どれくらいお安くできるか、でしょうね。当面は難しいかもですが。
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