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※イメージ画像です。
モバイルバッテリーぐらいの大きさでもいいので、プロトタイプを出してみてほしいところです。
【10,000サイクル後でも85%の容量を維持】
ギズモード・ジャパンの伝えるところによりますと、オーフス大学の研究チームは、シェワネラ・オネイデンシスというバクテリアをセメントに注入することで、建材そのものが蓄電池として機能する「バイオハイブリッド素材」の開発に成功した、とのことです。
詳細は記事でご確認頂ければと思いますが、この新素材は、荷重に耐える強度とエネルギー貯蔵能力を両立し、栄養分を与えれば元のエネルギー容量の最大80%まで回復する再生可能性も備えている、と続けています。
【実用化に至れば、かなり有用なのですが】
以前もどこかで蓄電するコンクリートみたいな記事を扱った記憶がありますが、なかなか実用化まで進んでいない感じでしょうか。
実用化できれば、災害時の非常用電源、スマートハウスの電力供給、電気自動車の充電スポットなど、あらゆる場所が蓄電池となる未来が考えられ、電力を送電網に依存するだけでなく、各建物やインフラがエネルギーを自給自足する「分散型エネルギー社会」の構築が進むかもしれません。
こういった技術では、ほかに佐賀大学の冨永昌人教授は、田んぼの泥にいる微生物を利用して発電する「泥の電池」を開発していたりします。
AIの利用が進む昨今、膨大なエネルギーが必要となるので、こういった技術の早期実用化を目指して頂きたいところです。
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