2012年10月05日
色々使えるかも!?世界最速増殖の植物プランクトン、高松の干潟で
扱いを間違えるとえらいことになりそうな勢いですね。
youmiuri on-lineの伝えるところによりますと、高松市の干潟に生息する
植物プランクトンの一種が、海洋の光合成生物としては世界で最も速い
増殖スピードを持つことを、香川大瀬戸内圏研究センターの一見和彦
准教授の研究チームが突き止めた、そうです。
この植物プランクトン、屋島近くの干潟に生息する珪藻の一種「キートケロス・
サルスギネウム」という藻類のようで、他の植物プランクトンに比べ1日で
50倍増殖するらしいです。
記事によりますと、増殖実験で、夏の晴れた日の環境では1日に細胞分裂を
10回繰り返し、1000倍以上に増えることがわかった、そうです。
これが何に使えるとかという、養殖魚の餌となる動物プランクトンを効率的に
生産できたり、藻類は光合成の過程でCO2を吸収するので、CO2削減効果に
期待できたり、バイオ燃料の原料としても期待できるそうです。
ものすごい増殖力を持っているだけに、ちょっと目を離したすきに培養施設が
藻だらけになった、なんて、ちょっとしたSFホラー映画みたいにならないように
管理には気を使いそうですね。
この「キートケロス・サルスギネウム」という名前で検索してみると、ちょっと
おもしろい特許が出てきました。
この藻類、ときどき日本では赤潮を形成してきた種類だそうで、特許はこの
藻類にウィルスを繁殖させて赤潮防除しようというものです。
増殖しすぎて困ったら、制御する方法も確立されているというわけですかね。
自然界には、まだまだ色々あるんですねぇ。
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