2013年06月07日

サンゴ礁を守りたいなら、森林保護を、豪州論文

Coral Reef at Palmyra Atoll National Wildlife RefugeCoral Reef at Palmyra Atoll National Wildlife Refuge / USFWS Pacific


自然はつながっている、ということですね。

AFP BBニュースの伝えるところによりますと、沿岸のサンゴ礁保全に取り組む自然
保護論者らが、地球温暖化という広範囲の危機に挑むよりも、局所的な「森林伐採」と
闘うことをまず考えるべきだとする異色の研究論文を発表した、とのことです。

記事によりますと、豪マッコーリー大学の研究チームが、マダガスカルにある4つの
河川系を対象に、コンピューターシミュレーションを行った結果、地球温暖化に
より降雨量が減少し、結果として、海への土砂の堆積が減少するものの、人間の
居住地が拡大して以来、森林伐採によって河川の土砂の量が5倍に増加した、
と論文で試算している。そうです。

土砂が海へと流れ出ると、土砂が海水を濁らせ、サンゴの群生が依存する太陽光を
遮ってしまい、壊滅、あるいは、土砂が海底に沈むとサンゴは窒息し、生存の
ためのエネルギー消費量を強制的に増加させるので、「漂白化」による壊滅のリスクが
増大する、と記事は伝えています。

森林伐採で土砂流出が増え、海の生態系にも影響を与える、というわけですね。
ドミノのように、ちょこっといじったら、あちこちに影響が出る、ということも
念頭において人間は行動しないとダメだということですね。

また記事には、自然林を1〜5割回復させれば土砂の量を19〜68%減らすことが
可能だと述べています。

珊瑚もCo2を吸収しているそうなので、温暖化低減のためにも死んでもらっては困り
ますね。そのためには土砂が流出しないようにしないとね。

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posted by ケイエフ at 09:09| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の気になるニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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