フル稼働は無理っぽいですが、これは期待ですね。
engadget japaneseの伝えるところによりますと、古河電気工業が、光ファイバ網で給電し、電源ケーブル不要で画像が送信できるシステムを開発した、とのことで、まずは官公庁の災害対策用に展開、すでに一部の地方自治体とは実証実験を行っている、そうです。その後産業用などに広げていく計画だとか。
記事にその詳細があるので、読んで頂ければよいかと思いますが、記事自体は、災害用監視カメラの画像を送信するシステムのようです。
一部引用させて頂きますと、
光ケーブル自体はFTTHの宅内引き込み線などに使われるSM型。通常の電源ケーブルと異なり75mWと低出力ですが、10km先の遠隔地に画像が送信できるとしています。
低出力なので、普段の電気のようにフルパワーで給電できるわけではないようです。
ただ、光ファイバーで構築することにより、災害時に停電や落雷の影響を受けにくい、とコメントされております。
また記事には、このような記述も。
なお、提供する画像システムは光ファイバを2本使いますが、光ファイバは利用する波長を分けることで、1本で別の光を送信可能です。古河電工の広報部では、「使う波長を分けることで、技術的には1本の光ファイバで実現できます」と話しています。
本記事では監視カメラ等への給電と画像の送信をメインとするシステムですが、給電することを中心に考えた場合、過疎地に光ファイバー網と蓄電池があれば土砂災害や河川の氾濫などで孤立集落となっても電源は確保できる、ということが実現しますね。
ただ、過疎地に光ファイバー網が整備されているか、あるいはこれから整備できるか、というところは課題となりそうですが...
しかし、日本国内のそこそこの市町村ならどこも光ファイバー網はあるのではないかと思うのですが...そういうところには、今後、災害対策でこの給電システムを導入すればかなり安心ですね。
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