去る2017年7月5日(水)に、堺市産業振興センターで開催されました、『堺市IoTセミナー 中小企業だからチャンスあり!! 』というセミナーに参加してきました。
内容的には、
本セミナーでは、大手企業ではなく、特に中小企業における導入事例を紹介しながら、IoT/IT導入を実行に移すためのヒントを皆様にご提供します。
ということです。
【基本、製造業向けだったが...】
会場に入って、ちょっとあら?と思ったのは、”製造業のための...”という表題がついていたこと。^^;
製造業のヒト向けなのね...と思いながら、ま、いっかと思って聞いてみたら、中身はどの業種でも役立ちそうな内容だったので、よかったです。
お客さんの層的には、30代後半から60代ぐらいまでの方ですかね、40,50代の方が多いかなと思いました。
次期経営陣的なポジションの方ですかね。
本セミナーは2部構成で、
第一部 中小企業のIoT導入のススメ、進め方、その事例
第二部 IoTを活用している中小企業の実例紹介
という形になっていました。
【第一部 身の丈にあったIoT】
最初は国の方針であったりの概略が説明されてました。
IT,クラウド活用における国の方向性としては、
・中小企業にお金が回るようにしたい
・スマホなどの生活の中で使ってるITガジェットやクラウドサービスなどを仕事に活かすこと
などが、国が進める方向性のようです。
内容的には、頂いたレジュメにきれいにまとめられていたので、そのまま引用させて戴くと、
・5Sはカイゼンの大前提
・カイゼンの積み重ねを改革へ
・顧客ファースト
・IoT=ものづくり+情報づくり
・データを現場に、そして顧客へ
・明日からできるIoTの実施
ということです。
大企業と違って、資金もマンパワーも限られてる中小企業にあっては、まずは身の回りの、まだ改善できるポイントの発掘、改善できるポイントのIT化・データ化・集まったデータを顧客・社内へフィードバック、という流れでやってはどうか、というのが本セミナーの趣旨だったように思います。
IoT(モノのインターネット)と言えば、新しくできたスタイルと思われガチですが、実は昔から日本にあるスタイルで、その代表的なものが『富山の薬売り』だと例えられてました。
【お金がないなら、DIY】
製造業向けというだけあって、事例としては製造業の方の事例が多かったですが、
・既存のITガジェットとITサービスの組み合わせをシステム化すれば、中小企業でもスマートシステムを生み出せる
・ただのものづくりからサービスを付加するスタイルがこれから重要になる
という趣旨のこともおっしゃっていたように思います。
面白い事例としては、ある機械の稼働状況をチェックするのに、古くなったスマホを取り付けて、スマホの加速度センサーと通信機能を使ってデータを集める、という仕組みを作った会社があるんだとか。
【第二部 中小企業のIoT実践例】
二部では、実際に中小企業でどのような取り組みがなされているか、の実例を紹介頂きました。
なぜ、今、中小企業にIoT導入を勧めるか、というと、電子パーツが昔に比べて非常に安くなっているんだそうです。
なので、今まで技術者が持っていた色んなノウハウをデジタル化しやすい、データ化しやすいんだそうです。
セミナーでは、実際に講師の方が2週間ぐらい前に日本橋(大阪の電気専門店街...最近は大阪のアニメの聖地になりつつあるけど...^^;)で調べた、というリストを公開して頂いてましたが、確かに安いです。
ざっくりですが、
電子基板・・・Maxでも1万円弱
各種センサー・・・Maxでも4,000円弱
ぐらいでした。
確かにこの程度なら、試作できますね。...プログラム書くヒトがいるけど...
こちらの講師の方も、まずはサービス化できる社内、自社業務のスマート化ポイントを探して、やってみる、ことからはじめてはどうか、とおっしゃってました。
【個人的まとめ】
”IoT”と聞くと、ネット経由で冷蔵庫の中身をチェックできたり、外出先からエアコン入れたりという、なんだか、大掛かりなイメージがあるんですが、こうしてみると、割と低コストで試作することが可能なんだな、と思いました。
あと、電子パーツって意外と安いんだな、というのも知れてよかったです。
言われてみれば、ちょっと前から話題になってた”Raspberry Pi”という、手のひらサイズのPCの素(電子基板)って、1万円弱で買えるって言ってたのを思い出しました。
自作PCとかいじれるヒトなら、何かしら作れそうですね。^^;
そして、きっとどこの会社にもひとりぐらいは、パソコンヲタクっているでしょうから、なんかやってくれそうです。
無論、がんばって何か作ったあかつきには、彼にはちゃんとご褒美あげてくださいね。( ̄ー ̄)ニヤリ
今回のセミナーは、両講師とも、非常にわかりやすく、うまく実事例を交えて話してくれたので、かなり敷居が下がったように思います。
特に第一部で講師を務めてくださった、一般社団法人クラウドサービス推進機構の代表理事 松島氏は、元日本IBMの営業マンだったというだけあって、話もうまく、ご自身の活用しているクラウドサービスの実データを用いて説明頂いたので、とても解りやすかったです。
講演頂いた、講師の皆様、お疲れ様でした、そして有難うございました。m(__)m
【ちなみに大阪府では...】
本年度から、中小企業へのIoT導入を円滑に進めるため、「大阪府IoT推進ラボ事業」に取り組んでいるらしく、無料で「IoT診断」「IoTマッチング」をしてくれるようです。
詳細は、大阪府のプレスリリースでどうぞ。
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