2010年10月20日

LCA計算ソフト『MiLCA』発売説明会に行ってみた。

MiLCA(社)産業環境管理協会からこのほど、LCA計算ソフト
ウェア『MiLCA』が発売され、発売を記念してソフトウェアの説明会をが催されたので、参加してみました。

LCAソフトウェアって何??という方もいらっしゃるかと思いますが、LCAとは、”ライフサイクルアセスメント”の頭文字ですね。でもって、これは、例えば、ある製品があるとして、その製品の製造から破棄まで、製品の一生の間にどれだけ環境負荷のかかる工程や物質が使われているか、というものを表したものです。

つまりこのLCAソフトウェアとは、環境影響評価を数値で表すための計算をするソフトウェアというわけです。

発売元となる、(社)産業環境管理協会は、もともと公害防止などを支援していくことが主な
業務の団体だったそうですが、1992年から地球環境問題にかかるようになり、現在では
環境経営を支援しているようです。事業には、エコプロダクツ展であったり、エコリーフ
ラベルなどと言えば聞いたことがあるかもしれません。

近年の地球環境問題を意識した経営が必要となっているところから、社内に環境問題対策
チームなどができているが、専門的な知識を評価できるものがないので、どれくらいの
知識があるかを測る検定なんかも今後は予定しているそうです。

さて、このソフトの中身というか、どのように動くかというと、このソフトは内部に
データベースを持っており、それが販売元の管理する中央サーバと連動することで
汎用性を高めたソフトウェアになっているようです。

ではどんなことができるか、というところですが、頂いたレジュメにいくつか特徴的な
機能が書かれているので、ざっくりピックアップしてみますと、

1.ネットワークデータ授受および公開機能

作ったデータを中央サーバを介して授受できます。オンラインストレージ的な
使い方ですね。なので特定のヒトにデータを渡すとサーバからデータは削除されます。
データ公開という設定にすると、不特定多数のヒトにデータを公開することもできる
ようです。

2.BOMインポート機能

手持ちのプロセスデータをCSVファイルで作って一括登録が可能。

3.プロセスデータの抽象化・合算機能

製品製造時の成分の中には、取引先(他社)に公開したくないものもあります。
しかし、環境負荷にかかわるものを隠すと透明性がなくなるので、成分を抽象化した
名称で表示させて相手に渡すことができる機能です。

分かりにくですが、例えば、カレーを作る場合、ターメリックやカルダモンなど
を使用しているが、それを使っていることはバラしたくない、そんな場合は、”香辛料”
という名目に変更したり(抽象化機能)、もっと下層の内容、例えば肥料製造や農薬
製造の量だけで表示(合算機能)ということが可能だそうです。

こうすることによって、環境負荷が少ないことをアピールしつつも、自社の企業秘密
部分は隠せるというわけです。

4.自動アップデート機能

基本的にソフトウェアは、オンラインにつながっている状態で使っていれば、計算結果に
影響を及ぼさない部分は自動的にアップデートがオンラインでかかるようになっている
ようです。

5.拠点間距離データを搭載

例えば、中国で製造した品物を日本に持ってくる場合、どれくらいの距離があるのかの
データがないと計算ができないですね。そんなデータを300拠点以上持っているそう
です。

6.地域別構成比データ

例えば、ガーナという国はコメを100%輸入しているそうで、どこから輸入しているか
というデータがこのソフトのデータベースには入っているそうです。


ほかにも色々ありますが、ざっとこんな感じでしょうか?
気になるデータベースの中身ですが、今回は、ある程度数値が公表されているものは
少々その信ぴょう性が薄いものも入れてあり、項目には、”その他の環境負荷成分”と
いうよくわからないものも数値として入っているそうです。

このような作りになっている理由は、なんらかの環境負荷がかかっているにも関わらず
項目がないために数値がゼロになっている、というのを防ぐだめだとか。

データベースのデータ自体は、いろんな統計資料から作ってあるらしく、今後も
データは増えていき、当面は修正もされていくそうです。
今回の開発のポイントは、高い網羅性、高い完全性、高い透明性、だそうです。

○必要動作環境

本ソフトはソフトだけで1.5Gもあるらしく、ゆえに動作も結構なスペックを
要求されるようです。OSはWinXP SP3以降、CPUは、Cor2Duo以上、メモリ2GB、
HDD20GB以上の空き容量です...HDD容量はちょっとオーバーに書きすぎと
言ってましたが、それでも結構なスペックが必要ですね。

○このソフトでできないこと

1.エコリーフの算定
2.経済産業省カーボンフットプリント制度試行事業での利用
3.初期搭載データとの数値比較による優位性主張
4.初期搭載データ間を比較することによる素材間比較


○有償版と無償版

同ソフトは、通常の有償版のほかに、無償版というのが用意されているようです。
これは、LCAソフトを使ったことがないヒト用に、どんなものか、触ってみる
程度の機能に制限されたもので、広くライフサイクルアセスメントという考え方、
見方を普及するために公開されるようです。
なので、無償版は、最大5つまでしか新規のプロセスデータをつくることしか
できない、など機能が制限されています。中央サーバへのアクセスは可能なようです。
同製品のサイトは2010年10月22日開設予定だそうです。)

○料金

1クライアント、初期契約料¥52,000、年間利用料¥21,000〜となっており、
比較的リーズナブルで中小企業でも使いやすい料金設定ではないか?と思います。

○説明を聞いてみた感想

朝からの説明会だったのですが、ほぼ定員一杯の参加で、環境経営に関する
意識の高さが伺える説明会でした。

わたくしは初めてこの手のソフトの説明を聞いてみたのですが、まだまだツッコミ
どころはありそうですね。

質疑応答でも質問されている方がいらっしゃいましたが、今まで使っていたソフトの
データベースとの互換性の問題だとか、国がやっているカーボンフットプリント事業
との絡みなど、製造メーカーなどでは、どこを基準にしてよいのか、迷ってしまう
という課題が残るようです。

もちろん、このソフトで計算して出した数値というのは、ほとんどなんの問題も
ない、出所のしっかりしたデータに基づいた数値で評価できるものなんでしょうが、
別のデータを基準にしているものがあった場合、それとの比較は?と言われてしまえば
返答に困ってしまうかもしれません。

こういった基準を国がしきって、せめて国内では同じ基準で、というようにしないと
現場では混乱してしまうかもしれませんね。

その反面、使い勝手はかなりよさそうで、データベースも随時更新される、という点
では、最新の状況に応じて評価できる点はすばらしいと思います。しかもリーズナブル。

東京では本日と同様の説明会が10/27、10/29の二日間開催されるそうなので
LCAソフト導入を検討されている方は参加されてみてはどうでしょ?




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環境・防災・リサイクルのケイエフです。 by (株)ケイエフさん

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posted by ケイエフ at 09:13| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | セミナーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月12日

ベンチャーエキスポ2009に行ってみた。

昨日、大阪国際会議場で開催されている、『ベンチャー・エキスポ2009』を見に行ってきました。今回は、環境関連のベンチャー企業さんが多いようだったので、どんなところに着目して事業展開されているのか、ちょっと勉強させて頂きに行ってきました。
この展示会は昨日11月11日と本日12日の2日間開催です。

ベンチャーエキスポ2009 会場風景

会場はこんな感じです。昨日は雨模様だったので、少々入場者数は
微妙なところがありましたが、そこそこ賑わってました。

ベンチャーエキスポ2009 竹素材

こちらは竹を使った商材を扱っておられた企業さん。環境関連の展示会
にいくと、必ず竹を使った脱臭剤とかの商材を出展されているところが
見られます。

ベンチャーエキスポ2009 酸性雨対策

こちらは大阪府で認定された商品のブースだったと思うのですが、酸性
雨に強いメッキ加工の技術を紹介されていました。

ベンチャーエキスポ2009 電光壁

こちらの企業さまでは、壁面にデジタル制御のパネルを埋め込んで、
壁一面を電光掲示板のようにできる商品を展示されてました。
これが街中の壁面にあると、結構なインパクトですね。

ベンチャーエキスポ2009 ちゃりんこ

”エコ自転車”なるものを出展されてる企業さんのブース。
高齢者にもやさしい自転車などが展示されてました。

ベンチャーエキスポ2009 商談ブース

商談コーナーが会場の壁面の用意されていて、会場では商談できる
ようになっています。なぜか、同じ本を熱心に読んでられる方が
結構いらっしゃいました。


ベンチャーエキスポ2009 コケ緑化

弊社は廃瓦から作ったインターロッキングブロックと、タマリュウで
エコ・クール・パーキング
を展開しておりますが、こちらの企業さまは
コケを使った緑化駐車場や屋上緑化をされているようです。
お話を伺って見ると、同じ堺市の企業さまでご近所さんだったので、
ちょっとびっくりしました。

ベンチャーエキスポ2009 凝集剤

こちらの企業さまでは、油や水性ペンキなどが溶け込んだ排水から
油などを吸着させて、普通に流せる水にできる凝集材(吸着材と
いったほうがいいのかしら?)を取り扱っておられました。
実際に目の前で実験して頂いたのですが、瞬時に水と不純物が分離
されて、分離された不純物はそのまま生活ゴミとして捨てられる
そうです。実演を見せて頂きまして、有難うございました。

ベンチャーエキスポ2009 ポケットパンフレット

こちらは富田林の工業団地の組合さんのブースで見つけたのですが、
手のひらサイズのポケットパンフレットのようです。

あとで知ったのですが、出展されてる企業さまは堺市の企業さまが多く
出展されていたようです。さすがは環境都市を目指す堺市。企業さまも
環境事業に熱心なところが多いようです。

企業マッチングの展示会はなかなか照れくさい部分もあるのですが、
おおむねブースに座ってる方が多いですが、折角なので、積極的に
声をかけたほうがいいと思うのですが、昨日もブースに座ってるだけの
方が多かったですね。

本日もこの展示会はやってるので、入場無料であるので、お時間の
ある方は、足を運んでみてはどうでしょ?
電車で行かれる方は、JR大阪駅からリーガロイヤルの無料シャトル
バス
を利用すると便利ですよ。国際会議場はリーガロイヤルホテル
の真横なので。




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循環型社会の構築に向かう、植物誘導吹付工 by (株)ケイエフさん

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posted by ケイエフ at 10:26| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | セミナーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月05日

カーボンフットプリントセミナーに参加してきました。

カーボンフットプリントセミナー昨日、近畿経済産業局および
関西エコプロダクツ・フォーラム主催の
『カーボンフットプリント制度の実用化・
普及推進に関する最新動向と今後の取組み』
というセミナーに参加してきました。

大阪府合同庁舎で開催されたの
ですが、200名弱ぐらいの参加者
が参加されてました。

まず、カーボンフットプリントとは何か?
ということなのですが、頂いた経済産業
省の資料による制度の在り方(指針)
よる定義では、
『商品・サービスの原材料調達から廃棄・
リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して
排出される温室効果ガスの排出量をCo2量に換算して、当該商品およびサービスに簡易な方法で
分りやすく表示する仕組み。』

となります。

なんだか難しそうに聞こえますが、その商品なりサービス
なりの材料から廃棄までの間にどれだけCo2が排出されて
いるか、というのを商品のパッケージなんかに表示します
という仕組みです。

それを表示することになんの意味があるのか、というと地球温暖化が
叫ばれる昨今、メーカーサイドでは、うちの製品(サービス)はCo2
排出量が少ない、環境にやさしい製品なんですよということをアピール
するものであり、また末端ユーザーとしても環境に配慮した製品を選ぶ
ことにより、より地球温暖化防止に協力するということに繋がるわけ
です。(もっと深い意味がありますがそれはのちほど。)

制度としては、すでにパイロット運転で始まっている制度なのですが、
まだまだはじまったばかりで現在、このカーボンフットプリントを
施した製品は試験的に販売されてはいるものの、制度の中身が煮詰まって
いない、課題山積な状態のようです。

もともとはイギリスから始まったこの制度、各国の対応もまちまちの
ようです。
日本での本格導入はこの4月からとなるようですが話を聞いていると
半年やそこらで制度の中身が整うのだろうか?と思えるほど色々な課題
が残っているように思いました。経済産業省としては、かなりやる気
なのですが。
業界ごとの基準やらCo2排出量の算定基準、計算方法などなど、色々
あるようですが、最終的にはJIS化したいようです。

カーボンフットプリントマーク(仮)さて、このカーボンフットプリント制度に使用される
マークですが、左のマークが現在、仮で使われている
ようです。
このマーク、何に見えますか?会場で質問されたのですが
これ、”ハカリ”をイメージしたものなんだそうです。
講師の東大教授 稲葉氏いわく、何人かの方から”ハカリに
見えない。”とあまり評判がよろしくないらしいです。
なので、このマーク、今後変わるかもしれません(汗)。

あとちなみに、このマークを作るにあたって、映画監督の大林宣彦氏やピクトマーク(非常
出口なんかのマークです。)の製作者なんかが選考委員会に参加していたんだとか。

今回のセミナーには、試験販売を先行して行ったイオングループ様と
コクヨ様が試験結果の報告と取組みについてお話しされていました。

イオングループ様は1月から10店舗でお米や野菜にカーボンフット
プリントを表示して販売されたようです。

コクヨ様は、以前、当ブログでもニュース記事を取上げさせて頂き
ましたが、自社製品の中で環境に配慮されていない製品について
『×ECO』という独自のマークを表示し、この『×ECO』マークのついた
商品がなくなるように努力する、という制度を設けていらっしゃい
ます。今回は、これに加えてカーボンフットプリント表示を行い、
今月からいくつかのコンビニなどに並ぶノートなどにはカーボンフット
プリント表示のついたものが並んでいるようです。

各社の試験販売の結果から見えてきた課題は、やはり、算定基準の
明確化であったり、作業が煩雑になるので簡素化する手段が必要
であったりするようです。
また、末端ユーザーにカーボンフットプリント制度が浸透していない
ので、説明が必要なため、まずは社内スタッフの教育からしないと
いけないなどの課題もあるようです。

最後にパネルディスカッションが行われ、稲葉教授から両企業様への
質問として、このカーボンフットプリント制度導入について、ビジネス
としてのメリットはあると思いますか?という内容の質問がされて
いましたが、その回答がかっちょよかったです。
売上げアップの戦略という位置づけよりは、企業としての社会的責任
としての位置づけだと思います、とさらっと答えられていました。
(ほかにもコストの見直しに役立つとか、メリットは色々あるように
 答えられていました。)

ここが大企業のすごいところですね。なんでもかんでも儲けだけを
考えるのではなく、企業としての社会的責任を常に意識し、国際社会
の一員であるというスタンスを持ち合わせている、ということで
しょうか。

あと、同質問の際に経済産業省からの意見も大変勉強になりました。
どういう内容かというと、世界が環境保護のスタンスを取っていく
中で、日本が対応していないと、グローバルな市場への参入の障害に
なりかねない、そのためにも必要なのだ、と。
なるほど。

なるほど、確かに”金儲けばっかり考えて地球環境を無視した製品
ばっかり売りつけるような国とは取引しません”と言われたら、
ビジネスチャンスが無くなってしまいますよね。
ヨーロッパの環境保護基準は相当厳しいという話をよく耳にするので
おっしゃるとおりだと思います。
とても勉強になりました。

今後もこのようなセミナーを開催していくのと、色んなところで
フォーラムが開催されるようなので、一度参加されてみては、
どうでしょう?

あと、暴露ネタを少々。
パネルディスカッションに参加されていた(社)産業環境管理協会の
理事長さんが来られていて、どこで入れ智恵されたのか知りませんが
『大阪でセミナーや講演をするときは、”笑い”をとらないといけない』
と言われたらしく、最後にちょっとボケをかましてましたが、見事に
スベってました(涙)。
理事長さん、ごめんなさい、暴露してしまいました。

他府県からお越しなる講演者の皆様、大阪人はモノ心ついたときから、
お笑いバイブル”吉本新喜劇”で鍛えられておりますゆえ、勢いだけで
笑いを取ろうとすると、大やけどをしてしまいますので、ご注意
下さい。
ウケを狙いたい方は、それなりの覚悟が必要かと...





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posted by ケイエフ at 15:15| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(1) | セミナーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月24日

経営戦略とエコドライブセミナーに参加してみました。

大阪歴史博物館大 阪 府・(独)環境再生保全機構
主催によるエコドライブセミナーに
参加してみました。

弊社は関西エコオフィスプロジェクトに
参加しているので、ここはひとつ
参加しておかねば、と。

地下鉄 谷町線 谷町4丁目にある
大阪歴史博物館が今回の会場。
 NHKのおっきな建物と隣接している
博物館で、以前から入ってみたいと
思っていたのだが中はかなり広いし、
きれい。

大阪歴史博物館上方芸能人顕彰なんだかよくわからないですが、上方
芸能人顕彰というプレートがありました。
大阪の伝統芸能やらなんやらの展示
物があるようでいろんなものがあります。
 
さて、本題へ。
今回のセミナーのタイトルが「経営戦略と
エコドライブ」ということで、プログラムは

1.元F1レーシングカー設計者 舘内 
 端氏による基調講演
2.おおさかエコドライブ大賞 表彰式
3.大賞に選ばれた企業のエコドライブ
活動の取組事例紹介
4.エコドライブコンテストの結果から見る成功方法

といった感じの流れでした。 エコドライブセミナー 講演1
最初の舘内氏の講演はかなり衝撃的で
した。
化石燃料の現状について話してくだ
さったのですが日々の報道で石油が底を
つく、という話は頻繁に耳にしますが、
実際の数字で聞かされるとかなりびっくり
ですよ。

なんと石油は現状の使用を続けていけば、
20年程度でそこをつくんだそうです。
 さらに、ピークオイル理論というのがあり、
石油はある時期をピークに生産されなく
なるんだそうです。
それが2000年から2010年の間にやって
くるんだそうです。昔は化石燃料というのは30年周期で地下で蓄積されるもの
と考えられていたようですが、実はそうではないらしいです。
 
各国の石油生産量もすでにピークを迎えているところが多いらしく、イギリス、
ノルウェイなどはここ1、2年でピークを迎えるんだそうです。ロシアに至っては
すでにそのピークが過ぎているんだとか。
その他中東の国ですら、今や海水を注入して押し上げないと石油が取れない
状況なんだそうです。生々しい話ですね。
 
自動車については、次世代型はやはり電気自動車が有力なんだとか。TVCM
でもやってますよね、三菱自動車のiMiev。
この自動車かなりイケてるらしく、すごいスピードが出るそうです。しかし、弱点も。
エアコンとかつけると、電池の消耗がすごいらしく、走行距離が出ないんだとか。
インフラ整備が必要ですね。

というわけで、自動車が電気自動車に代わっても、エコドライブの必要性が
出てくるわけです。 エコドライブセミナー講演2

エコドライブの基本は、ゆっくりアクセル、
ゆっくり発進、ゆっくりブレーキだそうで、
この行動を習慣づければ、燃費を下げる
ことができ、よってCo2の削減が大きく、
さらに交通事故まで防げるという。本日の
講演を通して言われていたエコドライブの
メリットはほかにも、

・車両を大事に扱うので、車両コストが
 下がる
・ドライバーがチームを組んでエコドライブに
 取り組むことにより、高効率化や業務上の
課題を自分で考えるようになり経営体質の改善にもつながる。
 
などがありました。

経費の削減や環境に貢献ぐらいかと思っていたのですが(それだけでも十分
役立つのですが)経営体質の改善など思わぬラッキーな副作用(こんな
言い方は失礼ですかね?汗)もあり、企業にとっても環境にとってもいいこと
づくめですね。

ちなみに、エコドライブコンテストで得られたデータをもとに試算すると、
コンテスト参加企業の車両1台あたり、約1トンのCo2削減となったことに
なり、燃料コストに換算すると、1台あたり、約4万円の削減となるそう
です。

これはすごい。

エコドライブコンテストで受賞企業の中には、10年エコドライブ活動を続けて、
燃費が22.5%アップした、という企業もあるようです。 というわけで、とっても
勉強になりました。
自動車を使って業務に当たっている皆様、一度、エコドライブに取り組んで
みてはどうでしょ?

エコ・クール・パーキング
posted by ケイエフ at 10:12| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | セミナーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月03日

雨水活用セミナーに参加してみました。

去る12/1、大阪府環境農林水産総合研究所にて開催されました
「雨水(あまみず)利用技術セミナー やってみよう雨水利用!」
というセミナーに参加してみました。
大阪府環境農林水産総合研究所場所は、大阪 環状線 森の宮駅から
徒歩5分程度のところにある大阪府
環境農林水産総合研究所(旧大阪府
環境情報センター)というところで
開催されました。

知らなかったのですが、この近辺には
こういった環境関係の施設が結構あるん
ですね。大阪だと府の行政関係は大手町
に集中しているのか、と思っていたのですが。

主催は、関西雨水市民の会という任意団体(でいいのかな??)で、市民の
有志で集まって、雨水を活用して水不足や洪水防止に努め、大地にもどし
都市緑化に努めましょうという団体です。(間違ってたら、ごめんなさい)
雨水活用セミナーの会場雰囲気はこんな感じ。
当初、30名ぐらいの募集だったようですが
応募が50名ぐらいになったとのことで当日は
50名強の参加者がありました。

年齢層的には、ざっくり40代後半から70代
ぐらいと、割と高めの感じ。

今回のセミナーの趣旨として、雨水を活用する
ための貯水タンクの設置方法の実習がメインで
こんなにカンタンにできるのでみなさんも日曜大工感覚で設置して、どんどん雨水
を使いましょう、そして、節水に努めましょう、という雨水活用の啓蒙活動の一環と
いうところです。

しかし、なんとこのセミナー大阪府が共同で主催してるんですよ。そう、この雨水
活用については、大阪府の「おおさかレインボウぷろじぇくと」という施策の一環
なのです。
というわけで、( ̄□ ̄;)ナント!!貯水タンクの設置などには、助成金
が出ます
(大阪では大阪市、豊中市、枚方市、堺市など何箇所かで
助成金が出ますが、各自治体によって基準が違うので、詳細はご自身が
お住まいの自治体にご確認を。)

雨水活用セミナー 実習風景さて講義内容としては、地球上にある水で
実際に利用可能な水は全体のたったの
0.01%しかありません、という水事情から
始まり、世界、日本の水事情などのお話の
あと、雨水をためるタンクの種類や技術的な
お話しがあり、そして、最後に雨水貯水シス
テム(ちょっと大げさな表現ですが、雨水を
溜めるための装置ってことで。)の実際の
施工方法、部品などの取りつけ実習と
いう形でした。

実習では、実際に雨どいをノコギリで切ったりして、どうやって取りつけるか、
市販されてる部品はどんなものがあるか、などの説明もして頂き、大変
勉強になりました。

ノコギリなんて握ったのは、中学校の技術の授業以来だったので、かなり
焦りました(^_^;)。なかなか難しいですよ、まっすぐ切るのって。
しかし、全体としてみれば確かに日曜大工レベルで設置できそうですね。
ただ、集合住宅にお住まいに方には、越えるべき壁がいくつかありそう
ですが。(家主とのコンセンサスをとったりなど)

最後に大阪府の担当の方より、助成金などの話もして頂き、大変有意義な
時間をすごさせて頂きました。
弊社の推進するエコ・クール・パーキングとうまくコラボできないか、考えて
みたいところです。
東京のほうでも、この活動は活発に行われているようなので、ご自身の地域で
同様の施策はないか、ご興味のある方は問い合わせてみてはどうでしょ?

余談ですが、”雨水”と書いて”うすい”と読む場合が多いですが、同団体では
あえて”あまみず”というようにしてるんだそうです。

(株)ケイエフ エコ・クール・パーキングのサイトへ
posted by ケイエフ at 14:53| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | セミナーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月20日

革新的環境技術シンポジウムに参加してきました。

革新的環境技術シンポジウム2本日、ホテル日航大阪で開催されました
「革新的環境技術シンポジウム」に参加して
参りましたので、早速レポートしてみたいと
思います。

このシンポジウムは、財団法人 地球環境
産業技術研究機構(RITE)
が主催して行って
いるシンポジウムで、CO2削減などについて
の最新の研究成果を発表してくれるものです。

会場もかなり立派なところで行われたのですが、来場者数の多さに
びっくりしてしまいました。ざっと300人は入っていたのではないで
しょうか?

今回の主なテーマは、Co2削減について、さまざまな角度からの
研究成果が紹介されていました。
地球温暖化の長期的な目標とそれに対する日本、世界の動向・
展望や、Co2削減技術のあれこれ、バイオ燃料の研究開発、
植林によるCo2削減などの講演が約4時間半に渡って講演されました。

”シンポジウム”と名がつくと、正直、ちょっとお堅い感じがして、内容が
専門的すぎて、わたくしのような凡人には理解できないのではないか
と思ったりもしていたのですが、出席してみて思ったのですが、
専門的な本を買ってきて内容を必死に理解しようとするより、はるかに
解りやすくやさしく説明されていたので、とても勉強になりました。
機会があれば、是非参加されることをオススメしますよ。

難しい内容のものもありますが、環境技術がどこまで進んでいるのか、が
とてもよく解ります。すごいところまで来てますよ、実際。
内容的に、小さな企業では研究開発に取り組むには、少々敷居が高い
というのも正直な感想です。
こういった研究開発のために支援してくれる団体や行政システムが
あるといいんですがね。

すでにいくつか行政サービスとしてはあるようですが、それでもまだ
小さな企業には厳しいですよね。
しかし、今世の中でどこまで技術が進んでいるかを知っておけば、今後
自社で研究開発を行う際の目安になるので、時間があれば小さな
企業の方も是非参加されることをオススメします。

ちなみに、同シンポジウムは、来る10/2に東京で開催される模様です。
詳細はRITEのサイトでご確認ください。

posted by ケイエフ at 21:57| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | セミナーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月30日

第5回環境ビジネスコア創出セミナーに出席してみました。

環境ビジネスコアセミナー1昨日8/29、阪急グランドビルで開催されました
第5回 環境ビジネスコア創出セミナー」に参加
してきましたので、レポートしてみたいと思います。

このセミナーは、特定非営利活動法人 資源
リサイクルシステムセンターが中心となって定期的に
行っているセミナーで、色んな大学などが現在
行っている研究などを紹介してくれるセミナーです。

と、偉そうに書いてますが、わたくしも実は参加するのは、今回が
はじめてでした。(笑)
参加者数は、ざっと見渡して70名ほどで、来場者層は、行政の方で
あったり、企業の研究室の方だったり、という印象です。

今回のテーマは、3R分野、バイオ環境分野のシーズ紹介ということで
最先端の大学の研究をあれこれ紹介して頂き、勉強になりました。

このセミナーの後援として、近畿経済産業局や株式会社さかい新事業
創造センター、財団法人兵庫県環境クリエイトセンターが入っており
冒頭で近畿経済産業局 資源エネルギー環境部 部長 井岡秀自氏が
ご挨拶をされてましたが、環境問題に対しては国の重要課題のひとつと
して位置づけられており、近畿経済産業局も支援していく意向を述べられて
おられました。
セミナー終了後質疑応答今回のセミナーでは3R分野で3大学、バイオ環境
分野で4大学、計7つの講義がありましたので、
1セミナーあたりの時間も厳しかったようですが、
それでも休憩時間やセミナー終了後に質疑応答を
受け付けたり、参加者での交流をしたりと、活況の
うちに終了しました。

民間企業として次のビジネスシーズを常に探して
いかねばならない宿命にあるわけですが、この
ようなセミナーが定期的にあると、とても勉強になり
助かりますね。

しかしながら、何分設備投資や研究投資していか
ねばならないわけで、そのシーズをやるのにどれくらいの投資が必要なのか、
というあたりが解ればいいんですがね。ま、来られている講師の先生に聞けば
いいのかもしれませんが(汗)。

ちなみに、3Rとは、”Reduce”,"Reuse","Recycle"の頭文字をとったもの
だそうです。どっかで聞いた事あるような気もしますが、すっかり忘れて
いました(汗)。

今後もこのセミナーは継続して行われるようですので、また参加してみたいと
思います。携帯のデジカメで写真を撮ったので、あまりいい画像がアップ
できなくてごめんなさい。
posted by ケイエフ at 14:33| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | セミナーレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする